田中屋せんべい総本家

お知らせ

2019.02.25

第73回全国銘菓展2019

今年も始まります「全国銘菓展」

恋する和菓子と言うことで
「さくら煎餅 待花」をお出しします。

言わないと気づいてもらえないんですがw田中屋の「さくら煎餅」は桜色してません。
これ着色料を使いたくないというような単純な理由だけではないのです。

朝夕に花待つころは思ひ寝の 夢のうちにぞ咲き始めける 崇徳院

この和歌をモチーフに作られたさくら煎餅。
朝も夕も桜が咲くのを待ち焦がれていたら夢で咲き始めてキターという意味。
あなたに会いたくて思い焦がれていたら夢で会えましたという恋の歌でもあります。
これでわかるように実際には桜は咲いてなくて、花咲くのを待ちわびる心情を表しているのですから
当然、煎餅は桜色にしてはいけないのです。

発売開始も立春からとなかなか凝っています。
実際に食べてみると桜葉の塩漬けがふわっと香って早く桜咲いてほしいという気持ちにさせてくれる
私もたいそうお気に入りのお煎餅です。

ちなみにさくら煎餅の前は「待花(まつはな)」という名前で売ってました。
桜の文字もなく、桜の色もないお煎餅ですんで、ぶっちゃけちっとも売れませんでした(涙)
ネーミングは大切ですが、凝りすぎるのもどうかというところですねw
それはそれで悔しいので、パッケージの隅っこに和歌のハンコを押して名残をとどめてます。

全国銘菓展サイト
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/event_calendar/meikaten.html