田中屋について
ご挨拶
田中屋せんべい総本家
六代目 田中 裕介
“The best way to predict the future is to invent it.”
「未来を予測する最も確実な方法は、それを発明することだ」
〜アラン・ケイ〜
創業から160年、その間どれくらい時代は移り変わったのでしょうか?江戸から明治、そして戦争。大きな大きな波を乗り越え、つないできた技と味。
その伝統を大切に守っていくとともに、大きな変革の時代を見据え、自ら煎餅の未来を発明していくお店でありたいと考えています。
変わりゆく日々の暮らし。田中屋のおせんべいたちがお客様の暮らしに馴染み、大切なものとなれるよう一枚一枚心を込めて煎餅作りに精進してまいります。
名物元祖・
みそ入大垣せんべい
150年の時をへだてた今も、手焼きの心と技を守り続けます。
沿革
創業安政六年、爾来連綿斯業に従事し、常に品質の改良、新種の創製に没頭し来たりしに適々明治初年に至り厚焼きの方法を発見、厚焼煎餅と銘し、又之に味噌を加味し、味噌入厚焼煎餅と銘し発表せしに世の嗜好に適し頗る好評を博せり。是即ち所謂大垣煎餅の始めにして、以来今日に至る迄品質の向上を旨とし、益々販路を拡張し、明治三十九年畏くも時の皇太子殿下の御買上の光栄に浴し、其後屡々各宮家の御用命を蒙り各種博覧会等に於いて受賞すること数十回に及べり。
素材
田中屋秘伝の糀味噌に香ばしいゴマの味。
原料は、小麦粉、砂糖、味噌、ゴマ、水だけと非常にシンプルです。
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和菓子屋さんは自家製餡、
みそせんべい屋も手前味噌です塩分が極端に少なく甘みがあり、大変まろやかな風味の味噌を糀から自社で手作りしております。
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べっぴんさんな
米の花が咲きます地元の減農薬特別栽培米を使った自家製の糀は白く美しい表情です。
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小麦粉は半年寝かせて
みそせんべい用の岐阜県産小麦粉は半年以上寝かせてから使用します。
若いと生地が暴れるのが、寝かすと落ち着いてくるんです。
製法
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つや / 毎日が真剣勝負の艶付け
焼きはじめる前に、焼き型に菜種の白絞油を何層にも塗りながら乾燥させていきます。そうすることで油膜(油のテフロン加工)をつくっていきます。これを艶付(つやつけ)といいます。何十年やっても気の抜けない職人が一番気を遣う作業です。この艶付を行うと、一日中800枚から1000枚のお煎餅を焼いても途中一切油を使うことはありません。この技術が田中屋独特の「つや」を生み出しているのです。
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手焼き / 手仕事だからこその美しさ
繊細な「つや」は優しく丁寧に扱わないと剥がれてしまいます。型を音もなくそっと閉めたり、一本一本微妙な力加減で開けていくのは機械では決してできません。
新しい挑戦
伝統の「みそ入り大垣せんべい」を大切に守りながら、私たちは新たな挑戦に挑んでいます。
キャラメル煎餅の「まつほ」、創業当時の原点に立ち戻り新たに作り上げた「玉穂堂」、お母さんと子供に優しいおやつ「せんべいびー」など、せんべいの既成概念を打ち破る商品も作っています。